猫と心臓病

July 21, 2014 • jaime

猫と心臓病
心筋症は猫にみられる心臓病の中で最も一般的なタイプですが、さまざまな形で発症し、原因・治療法・予後も大きく異なります。猫の心臓病について知っておきたいことをご紹介します。

心筋症の種類
心臓病と診断される猫の多くは肥大型心筋症で、心筋が厚くなり、心臓に十分な血液をためられなくなることが特徴です。一方、拡張型心筋症では心臓が薄く大きくなり、収縮機能が低下します。拘束型心筋症は、心臓が硬くなって適切に血液を満たせなくなった場合に診断されます。また、心臓病の存在は明らかであるものの、心臓の構造が明確に定義された分類のいずれにも完全には当てはまらない場合、獣医師が分類不能型心筋症と診断することもあります。

なぜ心臓病は発症するのでしょうか?
愛猫が心筋症と診断されても、原因がわからないことや、遺伝性が疑われることがあります。しかし、ほかの病気(甲状腺機能亢進症や慢性的な高血圧など)が原因で発症することもあり、原因となる病気を治療すれば、心臓病が部分的に改善する場合もあります。以前は猫の食事に含まれるタウリン不足が心臓病の一般的な原因でしたが、タウリンの栄養学的な役割への理解が広まったことで、現在ではほぼすべてのキャットフードに十分な量が含まれています。
 
心臓病のサインにはどのようなものがありますか?
定期健診中に獣医師が心雑音を聞き取ったり、不整脈を検出したりしたことで、初めて愛猫の心臓病に気づくこともあります。こうした兆候がみられた場合、心臓の検査が行われることがあります。初期の心臓病では、猫に目立った症状がほとんど、あるいはまったく現れず、大きな問題なく何年も過ごせることがあります。より明らかな症状が出てきた場合には、心臓病によって心不全が起きている可能性があります。この段階では、呼吸が荒くなったり速くなったりする、活動量が減る、食欲が低下するといった変化に気づくことがあります。

心臓病はどのように治療されますか?
心不全を発症した場合、獣医師は病気の進行を遅らせ、ペットの生活の質を改善するのに役立つ薬を提案できることがあります。通常、この病気は最終的には命に関わるものですが、大きな症状に苦しむことなく何年も幸せに過ごした猫もいます。たとえば、利尿薬はペットの肺や胸部に水分がたまるのを防ぐために用いられることがあり、ベータ遮断薬は心臓への負担を軽減します。また、カルシウム感受性増強薬は血流を促し、猫の心臓がより強く拍出するのを助けます。心臓病の合併症が起こる可能性を減らすため、獣医師が血栓を溶かす薬を処方することもあります。

心不全の猫の飼い主として最も大切なのは、よく観察し、注意を払うことです。ペットの呼吸数や呼吸の様子の変化に気づくことで、薬の投与量を調整すべきタイミングを判断し、愛猫が快適に過ごせるようにすることができます。

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