過剰なグルーミングとは?
過剰なグルーミングは心因性脱毛症とも呼ばれ、ストレスの多い状況に対処するために猫がとる行動です。過度になめたり噛んだりすることで、毛が抜けたり体に傷ができたりする猫もいます。毛づくろいは猫にとってごく普通の行動ですが、過剰なグルーミングとは、その行動が強迫的になり、猫の日常生活を妨げる状態を指します。グルーミングによってエンドルフィンが放出されるため、猫がストレスに対処する手段として過剰なグルーミングをすることはよくあります。不安やストレスを感じたときに猫がこの行動に頼るのも不思議ではありません。一般的に、猫がグルーミングとつらい気持ちを和らげることを結びつけると、その行動は増え、強迫的になることがあります。
原因
人間と同じように、猫もストレスへの対処法はさまざまです。ある猫にとってストレスとなることが、別の猫にはまったく反応を引き起こさないこともあります。猫が何にストレスを感じているのか、必ずしも明らかとは限らず、猫を悩ませている問題が複数ある可能性もあります。
ストレスの一般的な原因には、以下があります。
• 死別
• 離婚
• 飼い主の勤務時間が長くなること
• 家族の誰かが家を出ること(例:進学や旅行)
• 日課の変化
• 新しい家族が増えること
• 引っ越し
• 家具の配置替え
• ほかの猫の存在
残念ながら、過剰なグルーミングは人目を避けて行われることが多いため、愛猫がしているところをなかなか見つけられないという飼い主さんも少なくありません。飼い主がそばにいるだけで猫が安心し、隠れた習慣に頼る必要がなくなるためかもしれません。あるいは、以前に飼い主に見つかったことで、猫が飼い主の前ではしないようになったのかもしれません。幸い、過剰なグルーミングを見分けるためのサインはいくつかあります。
• 背中の中央、お腹、太ももの内側などで毛が抜けている
• 毛が非常に短く、刈り込まれたようになっている、斑状になっている、または切れている
• 重症の場合、特定の部位をなめる、噛む、毛を抜く、または噛みつくことがあり、見つけても止めるのが難しい
• 通常とは関係のない場面でグルーミングを行い、普段の活動が妨げられる
過剰なグルーミングをしやすい品種もあります。シャム、バーミーズ、ヒマラヤン、アビシニアンなどです。
対処法
まず飼い主は、猫がストレスによって過剰なグルーミングをしているのか、それとも本当の脱毛症に悩んでいるのかを見分ける必要があります。脱毛症の場合、残っている毛は柔らかく、触っても普通の状態です。一方、過剰なグルーミングでは、毛が切れてチクチクしています。
過剰なグルーミングの原因となる病気や疾患もあるため、それらを除外することも大切です。以下のようなものがあります。
• 下部尿路疾患
• 猫知覚過敏症候群
• ノミに刺されること
• 吸入性アレルギー
• 白癬
対処のために最も良い方法は、獣医師に相談して正式な診断を受けることです。
愛猫が実際にストレスによって過剰なグルーミングをしている場合は、何がストレスの原因になっているかを特定し、それを取り除くことが最善です。ただし、必ずしもそれが可能とは限らないため、この強迫的な行動を抑えるために試せる別の方法もあります。
• 会えない家族の声の録音や洗っていない衣類などを少し残しておくと、猫の気持ちを和らげる助けになります
• 別の猫がストレスの原因であれば、ストレスを抑えるためにゆっくり慣らしていきましょう。
• 遊びを取り入れた療法は、ペットの自信を高める助けになります。インタラクティブな遊びが最適です。
• コンセント式のフェロモン拡散器は、ストレスの軽減に役立つことがあります。
ただし、抗不安薬やハーブ療法が処方される場合もあるため、獣医師の診察は必ず必要です。
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