ペットを安楽死させるべき時を知る

July 9, 2014 • jaime

ペットを安楽死させるべき時を知る
ペットを飼ううえで、つらい現実のひとつが「お別れの時」を知ることです。悲しいことに、ペットは私たちよりも寿命が短いため、私たちは人生のなかで何人もの大切な家族を見送ることになります。高齢や慢性疾患、治癒の見込みのない病気などでペットの命が終わりに近づいたとき、安楽死を選ぶという非常につらい決断をするのは飼い主である私たちです。ペットは自分の気持ちや望みを正確に伝えられないため、いつが適切な時期なのかを判断することは、とても難しく苦しいものです。

安楽死とは?

安楽死とは、動物の命を意図的に終わらせることです。通常は獣医師によって行われ、動物を苦しみから人道的に解放することを目的としています。攻撃性や行動上の問題、個体数管理などの理由で安楽死が行われることもありますが、それは極めて深刻なケースに限られます。一般的には全身麻酔薬に非常によく似た薬剤が投与され、ペットは深い眠りに入り、そのまま数秒から1分ほどで息を引き取ります。痛みや苦しみは一切ありません。

ペットをどのように安楽死させるかについては、獣医師からさまざまな選択肢を提案してもらえます。自宅で行うことも、動物病院の外に停めた車内で行うこともでき、後者は特に大型犬にとって役立つ場合があります。当日は通常、必要なだけ時間を取ることができ、プライバシーにも十分配慮してもらえます。処置中にペットのそばにいて、抱きしめてあげることも選べます。安楽死の場に立ち会う場合は、見た目にはつらく感じられることがあっても、ペット自身は穏やかで痛みを感じていないことを覚えておいてください。

安楽死を避け、ペットが自宅で自然に亡くなることを望む飼い主もいます。慣れ親しんだ環境で最期を迎えたほうが安心できる、あるいは眠っている間に穏やかに亡くなれると思うのは、ペットを思う気持ちからでしょう。しかし残念ながら、実際にはそうならないことがほとんどです。治癒の見込みのない病気を抱えるペットが夜間に亡くなることはありますが、眠っていることはまれで、数分ではなく何時間もかけて息を引き取ることが少なくありません。また、状態によっては痛みや落ち着かなさを伴うこともあります。

そのため、ペットにとっては安楽死のほうが、より穏やかな選択肢となる場合が多いのです。

ペットを安楽死させる時期を知るには

ペットに安楽死が必要となる適切な時期を判断できるのは、飼い主とご家族です。ペットを「諦めてしまう」ことになるのではないか、あるいはお別れがつらすぎて苦しみを長引かせてしまっているのではないかという責任や罪悪感を伴う、最も難しい決断のひとつかもしれません。一般的に、すでにこの問いを抱いたり、ペットの最期が近づいているのではと考え始めたりしているなら、決断に向けて歩み始めているともいえます。そのうえで、判断の助けとなるよう、定期的に自分自身に問いかけられる質問がいくつかあります。

ペットはまだ毎日を楽しめていますか?
普段、ペットは何をするのが好きですか?庭でボールを追いかけること、子どもやほかのペットと遊ぶこと、あるいはあなたのそばで丸くなって過ごすことが好きでしょうか。以前はとても楽しんでいた活動に、今も参加していますか?もし生きる意欲を失っているようであれば、現在どのような生活の質を保てているかを考える時かもしれません。ペットが生きているからといって、充実した生活を送れているとは限りません。
 
獣医師に相談する
何をすべきかを決めるのは獣医師の役目ではありませんが、これまでペットを主に診てきた獣医師に相談し、ペットの状態や選択肢について助言を得たり、自分の気持ちを伝えたりすることは大切です。セカンドオピニオンを求め、すべての治療選択肢を検討するのもよいでしょう。ペットのことを最もよく知り、自宅での様子を把握しているのは飼い主ですが、専門家に相談することで、納得のいく決断に必要な情報を得られます。

家族で話し合う
ペットが家族の一員なら、決定の過程に家族を含めるのが賢明です。状況については、それぞれ異なる考えや見方を持っている可能性が高いため、全員の意見を聞くよい機会になります。特にこのような場面では、ペットを自分だけでなく多くの人が世話してきたなら、ひとりで決めないほうがよいこともあります。この決断は、ほかの誰かのためではなく、ペットにとって何が最善かを考えるためのものだと、皆で確認することが大切です。ペットを手放すことは苦しく、とても怖いことかもしれませんが、ペットを最優先にすることが重要です。

ペットが自宅より病院で過ごす時間のほうが長い
手術後の回復や療養、定期的な治療のために病院で多くの時間を過ごしていても、それ以外は日常生活を楽しみ、積極的に過ごせている動物もいます。ここで述べているのは、そのようなペットのことではありません。しかし、大切なペットが慢性疾患や治癒の見込みのない病気に苦しみ、長期間を病院で過ごさなければならない場合、生活の質はすでにあまり良くない可能性があります。同様に、急性の緊急事態や容体の悪化により入院した場合も、残念ながらペットの最期が急速に近づいている可能性があります。

客観的に判断するためにペット日記をつける
ペットの生活の質が低下していくのを見るのは、とてもつらいことです。特に、これまで一緒に楽しく幸せで活発な時間をたくさん過ごしてきたならなおさらです。多くの飼い主は、早すぎる安楽死を選んでしまうことや、遅すぎてペットを苦しませてしまうことを恐れ、ペットに必要な判断を誤りたくないと考えます。ペットの行動を毎日客観的に記録することで、全体的な生活の質を把握しやすくなります。以下の健康面を記録してみましょう。

    •    歩く能力
    •    反応の様子
    •    食事と水分の摂取量
    •    排尿・排便の頻度と量
    •    体重
    •    痛みの兆候
    •    安静時の呼吸数
    •    症状の悪化・改善

これらすべてを記録し、必要であれば能力や症状を1~5の尺度で評価しましょう。また、良い日だったか悪い日だったかも記録すると、悪い日が良い日を上回っているかどうかを確認できます。

大切なペットにいつお別れを告げるべきかを決めるのは、決して簡単なことではありません。客観性を保ち、常にペットのニーズを最優先にしてください。安楽死を選ぶ方法に正解・不正解はなく、誰かに急かされて決めるべきものでもありません。

最近ペットを亡くした方、または大切なペットとのお別れを控えている方は、ペットロスへの向き合い方についての記事をご覧ください。

 

← すべての記事に戻る

コメント

まだコメントはありません。ぜひ最初のコメントをお寄せください。

コメントを残す